大雨から二週間経っても日高山脈からの濁りは取れていなかった。
額平川(沙流川)、新冠川、静内川、いずれも白味噌のような色で竿を出す気にはなれなかった。
三石川支流、二股川は澄んでいたが本流は濁流。両者の合流点付近で竿を継いだが、川原に熊の足跡がくっきり残っていたので速やかに撤退。
富沢市街地まで下って小さなアメマスとヤマベが釣れた。
日高の土地柄、里川は牧場や牧草地に囲まれているので入川場所が非常に限られる。
鳧舞川で釣れたニジマスは斑点が全くない。これが噂のホウライマスか。普通のニジマスに混じって30cmクラスとチビの2匹が無斑だった。
釣り下って行くと小学生の男の子が川原で遊んでいた。
浅くてポイントの少ない川だったが、そのあたりは深みのある好場所が連続していた。
男の子は裸足で!川に立ちこみ、隣りで僕のキャスト&リトリーブを熱心に眺めていた。二年生で、目の前が家だという。
魚からの反応はない。
「ねぇ、おじさん。」
「ん〜?」
「ルアーやめて餌つければいいしょ。」
「トホホ・・・・・・・・。」