湧別川

1999.7月

渇水気味で、根掛かりしても浅いのでルアーを回収できる。そこで、今まで高価なため、勿体なくてあまり使っていなかったチップミノーを早瀬にキャストしてみた。
いやぁ、釣れる釣れる。同じポイントでニジマス6匹、ヤマベ、アメマスがヒットする。それからもこれはと思うポイントで必ずバイトがあり、こりゃぁ根こそぎ釣ってしまうのではないかと心配になった程です(全てリリースしましたよ)。
しかしルアーがいいからというより、その日魚の活性が高かったのが好釣の主な理由だったようです。
なぜならその後、私のヘナチョコフライにもニジマスがバンバンきたからです。
ニンフの逆引きにワンキャスト・ツーヒット(半分バラしたから)するし、夕まずめにライズのだいたいの方向にエイヤでキャストしたドライフライにもガポッと出てくれました。
ところが明くる日は白滝ダムと武利ダムの放水日だったのです。石狩川下流並みの濁流で釣りになりませんでした。この川に釣行する際は、北電に確認しておくべきでしょう。
それにしても数年前は武利川下流でもオショロコマが結構釣れたのに今年はまだ姿を見ていません。去年まであった、岸に被さる茂みは大水ですっかり流され、ゴツゴツした岩盤がむき出しになっていました。
 

1999.8月

前回の釣行とはうって変わって喰いが渋い。ミノーのピンポイントキャストで一箇所ずつていねいに探るという、私にしては繊細な方法でなんとか坊主をまぬがれるといった状況です。
武利川上流に場所を変えテンカラをやりましたが、ブッシュからイワナが3匹程出ただけで、再び丸瀬布市街地に戻る事にしました。
釣れないと疏行距離も延びるものです。本流を渡渉し丸瀬布川をどんどん釣り上って行く途中、木の枝でウェーダーに穴があいたらしく、ジョワジョワと足が濡れてきました。帰りに向かい歩く度にグッチョグッチョ音をさせながら、それでもルアーをキャストしてニジマスを釣るあたりは我ながら見上げたというべきか、あさましいというべきか...
ズボンを履き替え、武利ダムに向かいました。かつてウグイ名人の「バックラッシュ中村」氏はここで見事なアメマスを釣っていますが、私は数回訪れていまだ坊主です。今回はフライをやろうと思っていたのですが、ウェーダーに穴があいたため同行の「地球釣り山本」氏にフライタックルを渡し、自分は岡っぱりのルアーをやりました。
ウェーディングできないし、まただめかなと思い始めた頃、大きなニジマスが回遊してきたのが見えました。
そこで俄然やる気をだし、浅めの場所にディープダイブタイプのプラグをキャストし、リップを湖底に当ててイレギュラーアクションを演出していると遂にヒット!フッキングもバッチリ。
フライロッドを振っていた山本氏がビデオカメラを持ってきていたので、このファイトを撮影してくれと頼む。
何度か引き寄せては走られ、を繰り返してようやくキャッチ。ヒレピンで太くて銀と赤が美しい武利のニジマスにようやく出会えました。
後でビデオを再生してみると、真っ暗な画面に声だけが「おおっ、でかい」「うわぁ、また走られた」と続き、画像が現われたのは、「はい、それではリリースします。おおっ元気に泳いでいきました」という場面でした。
途中までカメラのレンズキャップが閉まったままだったのでした。
釣果                            
ニジマス 20cm〜50cm 多数
イワナ  20cm 3匹
アメマス 25cn〜30cm 2匹
ヤマベ  15cm 2匹
ヒットルアー・フライ
チップミノー4cm、シルバークリークシャッド5cm、アグリアロング2.5g、ウーリーバーガー#8、エルクヘアーカディス#14、ヘアーズイアーニンフ#14